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房州びわと山の幸 福原農園は贈答用の房州びわを無農薬栽培している千葉県南房総市富浦町の房州びわ専業農家です。

福原農園のこれまでの歩み


このページでは、私が就農してから福原農園がこれまでに行ってきたことを年ごとにまとめています。

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2005年  2006年  2007年  2008年  2009年
2010年  2011年  2012年  2013年  2014年
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2005年


隣の市の塾で働きながら農作物の栽培技術の習得に努めた一年でした。父と母に仕事の段取りを教わりながら、農作物の栽培の本やパソコン、ホームページ作成のソフトなど、将来必要になりそうなものを購入しました。将来、ホームページを作成したいとは思っていたのですが、何から手を付けたらよいかわからず、結局ホームページビルダーは活用できませんでした。ただ、HPの作成には写真が不可欠であることが分かったので、できるだけ農園の日常を写真に収めるように意識するようになりました。富浦町の「田舎の夏休み」というイベントがあり、都会の子供たちを夏休みに宿泊させ、川や海、山で遊ばせるという活動も行っていました。

2006年


谷津の甘夏をびわに植え替えました。このころはびわの苗木の入手が難しく、また、接ぎ木の技術も十分ではなかったため、十分な量の「瑞穂」、「大房」を植えることができず、日当たりの悪い場所には「田中」を植えました。イノシシの被害が出るようになっていたため、苗木の周りに杭を打ち込んで、苗木が倒されないよう植え付けていました。びわの収穫期は2週間くらい例年より遅く、実の大きさは小さめのものが多く、びわの収穫に関してはあまりよい一年ではありませんでした。業務用のドットインパクトプリンターを購入し、びわの発送管理をエクセルで行い、宅配伝票をPCで行うようにしました。
びわのお客様と山菜天ぷらパーティーを開き、山菜を採ったり竹の子を掘ったりして、母屋で一緒に食事会をしました。富浦町周辺の市町村が合併し南房総市になりました。富浦町のイベントだった「田舎の夏休み」は行わないことになりました。

2007年


隣の市に直売所ができていたので、そこと契約し、柚子、温州ミカン、シイタケを置くようになりました。直売所での販売を通して、農作物を商品として開発する方法を学びました。農作物のラベル、売り場に置くPOPなど検討を加えて改良していきました。柚子を直売所だけで売り切ることは難しく、直売所以外の売り場の開拓の必要性を強く感じました。近くの道の駅の紹介でミカン狩りを始めました。

2008年


HP制作に取りかかり、1か月位は作成に専念してHPの原型を作りました。yahooやgoogleなどの検索サイトに登録したところ、しばらくしたら表示されるようになり、HP経由でびわの注文を受けられるようになりました。びわ食べ放題を始めました。

2009年


びわの収穫時期が早い年でした。イノシシにびわの木を折られ、またカラスの大群にびわ山が襲われたため、大きな被害を出してしまいました。イノシシはびわの木の枝を折ってびわを食べるため、植えて間もないびわの木では特に被害が大きかったです。電柵でびわを守る必要性を強く感じました。
農林振興センターの新規就農者セミナーに参加し、びわの栽培方法などを教わるようになりました。

2010年


農業大学校の研修生3人を受け入れました。夏の暑い中だったので長時間の作業は難しかったのですが、期間中に耕作放棄の状態になっていた竹林を切り払い、焼いて、びわの木を新しく植える農地を作ったりしました。
館山有料道路が富浦ICまで開通し、福原農園までのアクセスがだいぶよくなりました。ICの近くに直売所「ワクワク広場富浦店」が新しくできたのでそことも契約し、シイタケなどを置かせてもらうようになりました。

2011年


福原農園のホームページに関連したページをいくつかネット上に作っておきたいと思い、楽天ブログで農作業の様子を書きはじめました。また、yahoo!ロコという、無料で作れるページで福原農園のページを作りました。(現在は閉鎖しています。)また、イノシシの被害が大きくなる一方なので、有害鳥獣駆除資格を取得するための勉強を始めました。
ハウスの建設に向けて、認定農業者の資格を取り、早速建設に向けての補助、融資等の申請を行いました。両方の申請が通り、ハウス建設に向けて動き始めました。

2012年


ハウス建設が3月に完了しました。すぐに苗木を植え付けたのですが、4月に外出した際に締め切ったハウスの内部が高温になってしまい、多くの苗木が暑さにやられてしまいました。ハウスはできたものの、電気がまだ来ていないため、天窓が動かず、かん水も苦労しました。
最近、ホームページをスタイルシート対応の形で作っていて、パソコン用とスマートフォン用の2つのHPを持つところが増えています。福原農園のHPはパソコン版しかないので、スタイルシート対応のHPに作り替えることにしました。基本的には1から作り直しになるのですが、文章などは元のHPからコピーすればよいので、比較的短時間で作り直すことができたと思います。また、福原農園のfacebookブログ「福原農園の農業日誌」もこの年に始めました。

2013年


前年にHPを全面改修し、facebookやブログなどを整備した結果、福原農園のHPが検索される機会もだいぶ多くなってきました。yahooの検索順位もだいぶ上昇し、4月には検索ワード「びわ」で1位になりました。びわのご注文自体も年々増えていて、昨年よりだいぶ早く注文を締め切らなければなりませんでした。この年びわは粒が小さめのものが多く、イノシシ、カラスの被害もあったため、やや不作な感じの一年でした。

2014年


びわが不作で、とても苦労をしました。春までびわの生育が遅れていたのですが、春が終わったら急に暑くなってしまい、びわの実が大きくなる前にびわが色づき始め、収穫せざるを得ない状況になっていまいました。4Lと3Lのびわの収穫量が少なく、ご注文をお受けしたものの内、常連さんからのご注文の多くと、ネットからのご注文も一部お断りをしなければならなくなってしまいました。農作物の生産が天候に大きく左右されることは知っていましたが、これほどの不作は想定外でした。びわ食べ放題のご予約も一部断らなければならず、お客様からお叱りの声も頂きました。常連さんと、びわのご注文キャンセルを了承してくださったお客様のおかげでなんとか乗り越えることができましたが、びわの注文の受け方、びわ食べ放題の予約の受け方について考えさせられる一年でした。

2015年

福原農園のびわをご希望のお客様は年々増えています。新規のお客様の割合が増えて、常連さんへ発送するのびわの確保が難しくなってきてしまいました。そこで、4Lと3Lについては、初めてのお客様からのご注文はお断りすることにしました。びわの発送、食べ放題の予約受け付けも、昨年並みの不作を想定して、いつもより少ない数字で締め切りました。昨年常連さんにご迷惑をかけてしまっているので、今年はなんとしてでも発送しなければならない、という想いでした。
この年のびわは豊作でした。今までで一番収穫量は多かったと思います。不作を想定して注文を受けていたので、かじ取りが難しい一年でしたが、在庫がある分、ネットで注文受付を再開して、びわを完売することができました。

2016年

暖冬の影響でびわの生育がとても早く進みました。そのため、びわの実が寒害を受けやすい状況になっていて、平坦地のびわの樹では落果するものが多かったです。福原農園でも不作を想定していたのですが、メインのびわ山は余所よりも高いところにあるため、あまり寒さの害を受けませんでした。結果、昨年ほどではありませんが、例年よりはだいぶ収穫量は多かったです。
谷津、元竹林、早仏、芝口、前山に合計140本以上の苗木を植え付けました。また、知り合いから福原農園から離れた場所にあるびわ山を借りることができました。

2017年


昨年新しく借りたびわ山の収穫を初めて行いました。福原農園のびわ山よりだいぶ収穫時期が早く、新しいびわ山の収穫をほとんど終えてから、福原農園のびわ山の収穫を始めることができました。福原農園のびわ山ではびわが小粒傾向でしたが、新しく借りたびわ山ではびわが大粒で、結果的には、まずまずの形で収穫を終えることができたと思います。
3月に結婚し、祐美さんが福原農園のメンバーに加わりました。農園のメンバーが増えたことで、今まで手が回らなかったところまで作業ができるようになりました。福原農園の農地へのイノシシの侵入を防ぐため、ワイヤーメッシュの柵の設置や、防獣ネットの設置を行いました。防獣ネットに関しては、設置当初は効果が見られたものの、しばらくしたらイノシシも慣れてしまい、簡単に突破されるようになってしまいました。
祐美さんが福原農園の嫁ブログ「びわ農家の気持ち」の執筆を始めました。また、農園のインスタグラムを開始しました。また、江戸時代に建てられた福原農園の母屋に傷みが出ていたため、大規模なリフォームを行いました。

2018年


年明け早々に母屋のリフォームがひと段落しました。近くのアパートから母屋への引っ越しをしました。
昨年秋の日照不足、イノシシ被害等の影響で、びわの収穫はよくありませんでした。また、5月になって急に気温が上がり、収穫時期がだいぶ早まった年でした。びわの収穫量が少ないことに気付くのが遅れたこともあって、一部のお客様のご注文を断らなければならないことになってしまいました。来年に向けて、課題の多い一年でした。
びわのご注文受付時期を3月に変更したり、びわの価格改定などを行いました。イノシシや野ウサギの被害が多くなってきて、折角植え付けたびわが枯れてしまったりしていたので、農地をワイヤーメッシュや電柵で囲うことにしました。家から近いびわ山は家から電気を引っ張り、常時電柵が機能するようにして、離れたびわ山はワイヤーメッシュで囲うようにし、常時イノシシが入ってきにくい環境を整備することにし、8月にほぼ完了しました。

2019年


びわの生産量向上に努めてきた結果とびわの豊作傾向が重なり、過去最高の収穫量となりました。予約注文の受付量はそれほど増やさなかったので、直売所等でもびわを販売しました。びわの生産量が増えてきたため、びわが終わった夏に、作業性がよくない高いところの枝を整理しました。
9月に台風15号が千葉県を直撃し、福原農園出荷用倉庫の屋根が壊されました。ビニールハウスやびわ山にも大きな被害が出てしまい、台風被害からの復興に多くの時間と労力を費やさなければなりませんでした。
農園前に手作り看板を設置しました。

2020年


びわ山の周辺をイノシシ避けの電気柵で囲っていたのですが、イノシシに突破されてしまう事が多くなってきました。そのため電気柵をあきらめ、防獣ネットを組み合わせたワイヤーメッシュの柵に切り替えました。ほとんどのびわ山をワイヤーメッシュで囲んだことでイノシシの被害に悩まされることはほぼなくなりました。
昨年の台風被害の影響で、露地びわの収穫量は前年比3割減となりました。ビニールハウスにも被害が出ていたため、ハウスびわの出荷は行ないませんでした。
びわの生産量を回復させるため、びわの植え付けを例年以上に進めていきました。耕作放棄されていた土地を整備して植え付けたり、使用頻度が高くなかった畑をびわ山に転作したりしました。

2021年


この年は露地びわの実が多くつき、豊作となりました。またハウスびわも、まだ収穫量は少ないものの、お客様へ発送できるようになってきました。
福原農園のびわの木の多くは樹高があり、木に登らなければ収穫できない箇所が多くありました。木に登っての作業は危険もあり、作業性も悪いので、樹高が低い木がたくさんある状態を目指してびわの木の改修を進めました。高い位置にある、作業しづらい枝などは積極的に切り落としていきました。また、今後植え付ける苗木を確保するために台木の育成を進めました。

2022年


びわの花芽の割合が低く、不作な年となってしまいました。また、正体不明の動物にびわの実を食べられる被害が出て、対策に苦労しました。防獣柵の内側に被害が出ていることから、猿やアライグマ、ハクビシンの侵入を想定し、防獣柵の上部に電気柵を取り付けましたが、被害を止める事ができませんでした。被害の様子から、カラスがびわを食べていたことがわかり、カラス避けの模型などを設置しました。
びわ注文の新しい形として、キャンセル待ちエントリーという農園独自の注文形式をスタートさせました。予約注文分の発送後、まだびわの在庫があった場合のみ、発送するというものですが、3L〜Mサイズのびわでは高い発送率を残すことができました。

2023年


様々な資材の価格が値上がりする年でした。ハウスびわで燃料をして使用している重油の価格も上がっていたため、ビニールハウスに大型の薪ストーブ2台を設置しました。薪は、びわ山の整備で切った枝や丸太、3年前の台風被害復旧時に切り倒していた丸太の他、安房森林組合からも薪を購入して運用していきました。その結果、ハウスびわの燃料費をだいぶ抑えることができました。また、夜間のハウス内の温度を安定させることができたので、ハウスびわの品質を向上させることができました。



HP構成内容

ナビゲーション