本文へスキップ

房州びわと山の幸 福原農園は贈答用の房州びわを無農薬栽培している千葉県南房総市富浦町の房州びわ専業農家です。

農業研修生の受け入れについて


福原農園は、
インターネットを通して販売を行っている果樹農家です。
果樹農家の仕事がどのようなものか体験してみたい方、これから農作物のネット通販を検討されている農家さん、新規就農を考えている方などを対象として、
農業研修生の受け入れを行っています。

(↓2021年2月16日の福原農園instagramより↓)


本HPは、ほとんど費用をかけないで作られています。「お金はかけたくないけれど、ネット販売を手掛けてみたい」という方には、
福原農園のノウハウをお伝えできると思います。ぜひ、福原農園への質問事項を事前にメモ書きしてご参加ください。

日帰りコース短期宿泊コース長期宿泊コースの3つのコースを用意しております。農園へのメールに、氏名、メールアドレス、電話番号、ご住所、参加希望日時、人数、その他ご希望等を記入の上ご予約
ください。


福原農園が行っている農作業の様子については、このHPの「農作業の年間スケジュール」や、ブログ「房州びわと山の幸 福原農園の農業日誌」ブログ「びわ農家の気持ち」をご覧ください。

日帰りコース


農業研修と言うより、
農業体験に近い形です。休憩時に質問にお応えすることはできると思いますが、研修の意味合いは少なく、中学生が行う職場体験学習のイメージです。ご予約時に、大まかな作業内容をお伝えします。予約当日が台風等であまりに天気が悪い場合は、日程の変更等をお願いすることがありますので、ご了解ください。

短期宿泊コース



1泊2日、あるいは2泊3日で農作業に参加し、習得に努めていただきます。期間中の食事は、福原農園が用意します。洗面用具等、宿泊に必要なアメニティはご自身でお持ちください。洗濯機はお貸しできますが(乾燥機はありません)、着替えは多めにあると安心です。

また、農作業全般やHP作成についての質問にお応えします。宿泊場所には、福原農園がHPを作るのに参考にした文献や農作物の栽培書等が置いてありますので、自由に手に取っていただけます。ご希望があれば、最終日に
農業経営やHP運営についての研修の時間をとることも可能です。

長期宿泊コース


福原農園の
短期宿泊コースを体験したことがある方のみ、参加できるコースです。実施期間は1週間以上です。宿泊場所、および期間中の食事は福原農園が用意します。宿泊に必要なアメニティ一式のほか、生活に必要な電化製品などをお持ちいただいて構いません(例えば、HP作成を考えている方は、無線LAN対応のPC、HP作成用のソフトなど)。

期間中は、福原農園の一員として、家族とともに農作業に参加していただきます。期間中、雨の日はお休みで、雨の日以外も必要に応じて休日を作ります。休日は自由に外出できますので、
マイカーでお越しいただくのが便利です。また、休日でもご希望があれば、サーバーレンタルや検索サイト登録、HPのデザイン考案等、HP作成の作業をお手伝いできます。

福原農園 農業研修 概要
 対象者 農業に興味を持っている高校生以上の方
実施
時期
 お正月、お盆、6月以外
 実施
コース
 日帰りコース、短期宿泊コース、長期宿泊コース

※長期宿泊コースは短期宿泊コースを実施したことが
 ある方のみ、お申込みいただけます。
 実施
期間
日帰りコース :9時~夕方
短期宿泊コース:1泊2日、あるいは2泊3日
長期宿泊コース:1週間以上
 予約
期限
日帰りコース :実施の1週間前までに申し込み
短期宿泊コース:実施の2週間前までに申し込み
長期宿泊コース:実施の1か月前までに申し込み
必要な持ち物 作業のできる服装(長そで、長ズボン、軍手、山歩きに適した靴、長靴、帽子、その他気候に応じた上着など)
タオル、飲み物、保険証

※日帰りコースは上の持ち物に加え、昼食を準備
 してください。
※短期宿泊コースは研修日数分の作業用の服を
 持参してください。上の持ち物に加え、洗面用具
 等、宿泊に必要な道具一式と、着替えを多めに
 準備してください。
※長期宿泊コースは4日分の作業用の服を持参して
 ください。上の持ち物に加え、洗面用具等、宿泊に
 必要な道具一式と着替えを多めに準備してください。
 宿泊
場所
農園主が以前使っていた8畳1間を使ってもらいます。冷蔵庫、電子レンジ等がついています。
※農業高校、農業大学校等で生徒さんのの農業研修をご希望の場合は
 また別にご相談ください。



農業研修生のYさんが農業研修実施後、実施内容と感想を送ってくれたので、以下に掲載します。

9月の終わりに4泊5日で、農業研修を受け入れていただきました。今回の農業研修の目的は、都会のギスギスした生活に嫌気がさしていた。。。ということはさておき、元々自然に触れることが好きで、将来的に土や作物に触れる生き方がしたいと常々思っていたけれど、本当に自分に出来るのか?という疑問を解消することでした。 今回の研修では、大きく分けて3つの作業をさせていただきました。びわ農家である福原農園さんでは、9月の終わりというこの時期はびわの最盛期ではないため、それほど忙しくないということでしたが、それでも様々なお仕事があることが分かりました。 まず、作業1日目には、びわの苗木を植え付けるための穴掘りを体験させていただきました。過去に穴掘りはやったことがありましたが、粘土質の畑を掘るのは初めてでした。南房総は粘土質の土地が多いそうです。自身の体重を使って、シャベルを地面に差し込み、「てこの原理」で掘った土を掻き出していきます。生育途中のびわの苗木の根がそこに入ることを想像し、穴の大きさや深さを決めていきますが、硬い粘土に阻まれ、作業はなかなか進みません。土を乗せたシャベルのあまりの重さに驚いたり、シャベルに貼り付いた粘土がなかなか剥がれ落ちてくれないことに苛立ったりしながらも、そんな厄介な土に根を張るびわの、植物としての力強さに愛着が湧いてきました。穴掘り中、大きな石や何かの地下茎に出くわした時には、シャベルよりも直接手で取り除くほうが良い場合もあり、膝をついて作業することもありました。経験不足から身体の使い方に無理があったのか、作業の終わり頃には、手の平は軍手をしていても真っ赤になり、腕や太もも、背中全体の筋肉に疲労を感じていました。それでも、自分なりにバランスの良い穴が掘れたぞと思うこともあり、そこに農園主が苗木を植え付けていかれるのを見ると、また次の穴を掘りたくなる、の繰り返しでした。 2日目と3日目には、ハウスの中で摘蕾と呼ばれる作業をさせていただきました。摘蕾は、びわの苗木をより大きく育てるために、枝の先端に出来た蕾を折ることにより、全体に栄養が行き届くようにするためのものです。びわは、実をつけるまでに8〜10年ほどかかる果樹だそうで、収穫に至るまでには素人が予想だにしない相当な手間と時間がかかるということを初めて知りました。蕾を取る作業自体はそれほど難しくないのですが、苗木と言えども一つの木に花房(蕾の塊)が数十箇所もあり、それらを一つ残らず取るとなると、なかなか神経を使います。他の枝陰に隠れていたり、まだ小さくて目立たなかったりする花房もあるため、四方八方から見て取り忘れがないか、確認しました。普段、東京で働いている時は、一日中PCとにらめっこという業務が多いのですが、この研修ではほぼ立ち仕事。農業はルーチンワークでは決してないと思いますが、摘蕾そのものは単調作業と言えるものでした。途中で疲れたり、飽きたりしてしまうのではないかと当初は自身でも心配していましたが、やってみたら全くそんなことはありませんでした。摘蕾に没頭することが快感とさえ思われました。ちょうど、市民マラソンを走っている時の「ランナーズハイ」の気分に似ており、いくらでも続けられるような気持ちになって来たのです。また、マラソンが、ネットの向こうやコートの中の敵と争うのではなく、自分自身の弱い心との戦いであるのと同じで、繰り返しの作業をしていると自然と自問自答が始まり、頭の中で色々な考えがどんどん整理されていくような感覚もありました。それはとても楽しく感じられるものでした。 最終日は、竹林の整備をお手伝いさせていただきました。多くのびわ畑は傾斜地になっています。山の上が竹林になっている箇所に数年後びわを植え付けていくことを想定し、地下茎がなくなって斜面が風雨に弱くならないような調整をしつつ、少しずつ竹を切り出して畑に近づけているとのことでした。農園主が伐採した竹を焼却場所に集めるのが私の役割でした。倒れた竹の中には、すでに枯れているものや、ここ数日の雨で腐っているものもありましたが、本当に中は空洞かと思うほどなかなか重量があります。焼却場所まで運ぶには、のこぎりで短く切ってから運ぶ必要がありました。のこぎりなどほとんど使ったことがなかったため、一箇所切るのにも一苦労でした。運びやすく小さくできた竹は、焼却場所まで足で運ばなくても、山の上からひょいひょいと投げ落とすことが出来ます。ちょっと世界陸上のやり投げ選手になったような気分で遠くまで飛ばしていたら、翌日二の腕が酷い筋肉痛になってしまいました。しかし、それも良い学びです。農業は、無理できる時も無理しない、完璧を求めたい時も求めないのが大切と教わりました。毎日自然と向き合うということは、真夏の暑い時は短時間しか作業が出来ないこともあるし、雨の日や台風の日には仕事がしたくても出来ないこともある。諦めること、程よく切り上げることも大切と言えます。また、明日もあさっても自分の身体をコントロールしながら仕事を続けなければならないので、その時の気分だけで調子に乗ってはいけないのです。竹を焼却場所に運んだら火を起こします。とぐろを巻いた新聞紙を着火剤代わりにして、その上に段ボールを重ね、チャッカマンで火をつけてから地面を叩いて風を送ると、失敗しないということでした。すぐに火はついて、天高く炎が舞い上がると、ついぼーっと眺めていたくなりますが、焚き火からはみ出ている竹を何度も火の中央にくべ直して、燃やすべく竹の山を小さくしていくことで、効率良く焼却していかなければなりません。あっという間に、先ほど伐採し、運んできた竹が灰になり、達成感という暖かさを残してくれたようでした。 研修全体を通しての気付きは数多くありますが、農園主と語らいながら休憩時間に味わう日差しの眩しさや草の匂い、木々が風になびく音などに触れ、自分も生態系の一部であり、その恩恵の中で生きていることに感謝すべきことを感じました。長い間都会の生活で忙殺され、忘れていたことがたくさんあったような感覚に陥り、またこの場所に戻って来たいと強く思いました。 他にも、農園主のご両親がとても気さくな方々で、新鮮なお野菜を使ったお料理と楽しいおしゃべりで仕事の疲れを癒してくださったこと、夜の空を見上げた時の星々の美しさと近さに感銘を受けたこと、都会ではまず見ない生き物にたくさん出会えたこと(多くの虫達の他に、猿が母屋の屋根の上に現れたのを見られました)など書きたいことがまだまだありますが、次回の研修時にまたご報告させていただくことにします。







HP構成内容

ナビゲーション