このページでは、房州びわの葉を使った染物の作り方についてまとめています。
<媒染液の例> | |
*銅媒染液 | 「10円玉:お酢:水」の重さが「1:1:1」になるように瓶に入れて放置します。2〜3週間ほどすると、緑がかってきますので、コーヒーフィルターなどで濾します。 |
*アルミニウム媒染液 | スーパーのお漬物コーナーで売っている「焼きミョウバン」をお湯に溶かします。お湯100ミリリットルに対して、焼きミョウバンは5グラム程度。 |
銅媒染すると、ピンク色が出やすく、アルミニウム媒染すると、黄色が出やすいです。鉄やすずなどの金属を使った媒染液もあります。
A生地を無調整豆乳を2倍に薄めたものに漬けます。30分ほど置いたら、軽く脱水して乾燥させます。
(※草木染めは、生地の中のタンパク質と反応して色が付きますので、タンパク質を含まない麻やコットンなどは、前もって人工的にたんぱく質を染み込ませる必要があります。ウールやシルクは、元々タンパク質を含むため、Aの処理は不要です。)
Bびわの葉を採取します。
(びわが花を咲かせ、実を付ける11月から3月頃までの葉が染物に適していると言われています。濃い緑のしっかりした葉を使います。)
C採取したびわの葉を、ハサミでざく切りにします。
(びわの葉は硬いので、手指を痛めないように注意してください。)
D鍋にびわの葉とたっぷりの水を入れ、火にかけます。沸騰したら、弱火でじっくり煮出します。
(最初は、葉がお湯に浮いてしまっていても、徐々に沈んでいきます。煮出す時間は、目指す色によって異なるので好みで調整しますが、濃い色の染液ができ、葉もくたくたになるまでには数十分はかかります。)
E煮出した液を濾します。
(ザルだけではなく、目の細かい布でも濾し、びわの葉から出た産毛や細かなゴミも取り除きます。)
F媒染液を使用する場合は、ここで煮出した染液を必要な数に分け、それぞれに別々の媒染液を混ぜます。
(混ぜる量は、大きな鍋にコップ1杯程度で十分です。)
G出来上がった染液に染めたい生地を投入し、再び弱火にかけます。
(生地に不要なムラができないよう、菜箸でひっくり返したり、泳がせたりします。それでも、自然なムラはできます。)
H生地が好みの色になったら火を止めます。
そのまま冷めるまで放置して、色をゆっくり定着させます。
I洗濯機で水洗いして、陰干しします。乾いたら、完成です。
(麻は、乾燥するとごわごわになるので、柔軟剤を入れると風合いが良くなります。)
☆煮出した後の葉を再度新しい水と火にかけて作った2番液や、煮出した液を時々火を入れながら数日間経過したものを染液として利用すると、また色味の違う染め上がりとなります。
☆福原農園では、びわの葉は実の成長に欠かせないものなので、葉の販売は行っておりません。葉の調達には、通販で購入する、びわの木を栽培しているお知り合いに剪定後の葉を譲り受けるなどしてください。
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※びわ狩りのお問い合わせをよくいただくのですが、当農園ではびわ狩りは行っていません。よろしくお願いします。
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